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「ゆとりーマン戦力化計画」PART-4

2012-12-05

-----日本の将来を明るくしたい組織人事コンサルタントの提言-----

  今回からは、ゆとり?マン世代の特性を踏まえ、彼らを戦力化するための具体的アプローチについて記していきます。

  前回、彼らの働くモチベーションを束ねて目標に向かわせるためには、「ルール化(仕組み化)」の側面、「能力向上」の側面」「コミュニケーション」の側面からアプローチ方法を考えるべきだと指摘しました。まずは、「ルール化(仕組み化)」の重要性を指摘したいと思います。

  ルール、仕組み、すなわち「型」には、「意味」があります。食事のマナー=「型」は、「同席している人を不愉快にさせないために」という「意味」を背景として生まれてきています。

  この観点から見ると、本質的には「意味」があってこそ、はじめて「型」=ルール、マナー、仕組みは有効になる、もっといえば、一種の普遍性を持つといえます。意味をもたないルールや仕組みは定着しないということは、紛れもない真実です。

  「形式より本質優先」--そうした価値観を実践されている方も多いことでしょう。しかし、あえて、申し上げると、ゆとり?マン世代を戦力化するという分野において、その価値観をいったん脇に置いていただきたいのです。

  彼らを効率的に戦力化するためには、まず「形式」すなわち、「ルール」ありき。ある「型」を、半ば強制的に反復させて、身につけさせ、その過程において、徐々に「意味」を理解させるという方法が有効だということです。言葉は悪いですが、彼らの行動様式を「型にハメる」というわけです。

  なぜなのか?彼らは、「意味」と「行動」をうまく接続することができないからです。そういう教育を受けていないからです。

  彼らは、実は、「意味論」が大好きです。「この仕事に何の意味があるんですか?」・・・・・彼らが不満そうにしているとすれば、彼らは、心の中でこの言葉を叫んでいます(実際に口に出す人も少ないないですよね)。

  「自分は何の意味があって働くのだろう?」「何の意味があって生きているのだろう?」・・・・・・就活中などにこうした意味論をさまよった挙句、「世の中の役に立つ仕事がしたい」というような答えにたどりつく人がきわめての多いのが、この世代の特徴。

  これは、彼らの、「他者から認められたい」という承認欲求の高さゆえでもあるのですが、それ自体は、もちろん、悪いことではなく、むしろ、極めて高次のモチベーションの源泉ともなるでしょう。

  しかし、大切なことは、こうした高度な「意味」を具現化していくのは、「適切な行動の積み重ね」だということ。人の心を動かす美しい文字を書くには、先人のお手本を何度もなぞり、反復練習をすることが必要だということですね。

  そう、ゆとり?マン世代は、教育の場で、こうしたトレーニングを強制されていないのです。だから、「意味のあることをしたい」という思いだけが、空虚に浮遊することになる。

  「何か、仕事に(この場合、彼が言っている仕事は、日々の業務、行動)意味を感じなくて、やめたいんですぅ?」・・・・・・となってしまうわけです。

  こうした世代相手に「仕事の意味」を力説したとすれば、その場では、熱心に聞いているし、感銘すらしてくれるでしょう。

  でも、そんな彼らに対し、「意味がわかったら、日々の行動にも反映させてくれるだろう」と期待すると、残念ながら、その期待は裏切られます。彼らにとって、「仕事の意味」と「日々の行動」の間には、長くて深い溝がある。

  本来なら、その双方を渡す「橋」を教育によって獲得するはずだったのが、そうした経験を与えられていないのです。

  その「橋」をかけてやるのに、どちらの側からアプローチするのが、早道か。それは、「日々の行動サイド」からだということです。

  ごく基本的な行動様式を「型にはめる」、すなわち、「ルール化」し、それを繰り返し、繰り返し、反復させる。そして、その「行動」(仕事全体ではなく、あくまで行動)には、「意味」があることを、繰り返し、あきらめず(彼らの反応を期待せず)伝え続ける。

  そのことによって、次第に、「意味」と「行動」の間の「橋」が築かれていくのです。

    皆さまの中には、「そんな風に、行動に規制をかけたら、反発するのではないか」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

  そうした方は、意味がわかりさえすれば、他人ではなく自分自身で行動にルールを設けることのできる方であり、他人からルールを押し付けられるのは、自分自身に対する冒涜だと感じるのです。あえて言います。あなたと、ゆとり?マン世代は違います。

  彼らは、実は、他者からルールを与えられることを、あなたが思っているほど、不快だと感じません。

  むしろ、「生まれて初めて、指導してくれる人に出会った」と感じ、「安らぎ」すら覚えるのです。必要なことは、この「安らぎ」に安住させず、あるルールが定着したら、もう少し、高次元のルールを与え、それを繰り返すことで、段階的に「仕事全体の意味」へとアプローチできるようにすることです。

  今回の最後に、今までお話したことを実証する実例をひとつ挙げます。

  若い世代、すなわち、ゆとり?マン世代が、他社よりも速く成長しリーダー職として機能しているベンチャー企業の中には、こんな感じの標語がオフィスに貼ってある企業が少なからずあります。「社外の人が来られたら、元気に挨拶しよう」。

  小学校で習ってきたようなことですが、それを明文化し、反復させているのです。

  そうしたことを繰り返しやらせ、かつ、「こうした行動は、当社が、顧客企業やパートナー企業様を大切にする企業姿勢の具現化だ」と繰り返し伝えるることで、次第に、企業姿勢の「意味」を理解させようとしているのであり、ゆとり?マン世代の中にも、その「意味」にまで到達した人がいるということです。

  「挨拶」という、きわめて基本的な行動様式の「ルール」に安住してさえすればいい、とならないためには工夫が必要ですが、ゆとり?マン世代の戦力化には、こうした、ごく基本的な「ルール決め」「仕組みづくり」から始めなければいけないという例でもあるでしょう。



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